日常生活に支障が出るくらいの脇汗は注射で抑える必要があります。

異常に汗が出る多汗症のうち脇の下からのいわゆる脇汗のみが出る状態のことを腋窩多汗症といいます。脇の下はもともと汗を出す汗腺の数が多いです。その上、緊張やストレスと言った精神的な刺激と気温や運動などで熱が加えられたときの刺激の作用で発汗が促進されるため、他の部分より汗を多く掻きやすい場所です。たかが汗と思われる方もいますが、脇汗で悩んでる方は多く、白いシャツを着ても汗ジミができてすぐに黄ばんでしまい買い換えなければいけない、汗の匂いが周囲に悪い印象を与えるのではないかと心配するあまり人間関係がうまく行かないなど、多汗症で悩まれている方にとっては重要な問題なのです。

原因がわからないケースが有る

多汗症は何らかの病気や服用している薬が原因で起こる続発性多汗症もありますが、明らかな原因が存在せず汗を出す原因を突き止められない原発性多汗症もあります。原発性多汗症の場合は原因がわからないわけですから、根本的な治療のために何を行ったらよいかがわかりません。ですので汗が出るのを抑える方法が取られ、そのためにボツリヌストキシンを患部に注射する方法が取られています。ちなみに原発性腋窩多汗症の患者は多く、日常生活に支障をきたす重症の患者さんは全国に220万人以上いると推定されています。

脇以外に起こる多汗症と続発性多汗症

脇以外でも局所から大量に発汗する場合があり、特に手のひらや足の裏からの発汗するケースも認められています。手のひらの場合は生活に如実に影響し、汗によって紙が濡れてしまい字がかけないという方もいらっしゃいます。そういった方にもボツリヌストキシン注射は有効です。より確実かつ永続的な治療のために手術によって神経を切る場合もありますが、合併症として別な場所からの発汗が多くなるケースがありますので手のひら以外ではあまり推奨されません。
原因がわかっている続発性多汗症の場合は原因である病気を取り除いてしまえば自然と発汗は収まります。続発性多汗症が起こりうる病気としては主に女性の更年期障害によるホルモン異常、副腎という小さな臓器に腫瘍ができる褐色細胞腫、悪性のリンパ腫などが挙げられます。特に更年期障害によるホルモン異常は他の症状がない場合もあり発見が遅れる可能性もありますので、女性で更年期に入ってからよく汗をかくようになったと感じたら婦人科にもご相談ください。

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